顔を見合わせ、それからうなずいた。
次の瞬間、身側の任揚が手を振った。足もとの三檣船は消え、代わりに蒸気鉄甲艦「ブラックシャーク」にかわった。
とっさに用意していた隠し旗を、ブラックシャーク号の船首につっこんだ。そして、何人かの命令で、ブラックシャーク号は二輪の動力炉をいっせいに発進させ、青眸島の方へと猛スピードで走り去った。
旗を隠した后、この伝説的なアイテムの破片を働かすことはできませんでしたが、存在感-20のパッシブ属性だけで、何人かは安心してこの海域を全速力で疾走することができました。
そもそも青眸島の主力艦隊は七、八、異動になっていたし、青眸島付近の海域は巡視船が少ないうえに、旗をかくすという受動的な性質もあって、何人かは「黒ザメ」が発見されることをさほど心配していなかった。
絶対とは言えないのは、トマホークの大きさが怖い上に、光を受けて輝く金属の光が目を引く存在なので、旗を隠す受動性がかなり割引されているからだ。
やがて、数時間が経ち、日が暮れかけたころには、青眸島から三十カイリ足らずの海上を、一艘の百メートルをこえた黒い影が、一定の速度で進んでいた。
その時、ブラックシャーク号の甲板上にいた周磊が口を開いた。
「青眸島まであと二十数カイリ、周辺の巡航強度は高い、かく乱バリアを使え、三十分で「黒ザメ」が大砲の射程圏内に到達できる!!」
これに一同はうなずいたが、旗をかくす能動的属性技「かくすバリア」の持続時間は三十分ほどであったが、トマホークの双動力炉の全力加速で、三十分で二十五カイリ、船上火砲の射程範囲に達した。
かく乱バリアが活性化すると、船首のかく乱旗から、一個の光の華が溢れ出し、その光の中から、一個の透明な光の幕が凝集して、鉄甲艦全体を覆った。
これを終えて、ブラックシャーク号は全速力で走り続けた。
外から見れば、バリアーが作動した瞬間に、鉄甲艦は海面上に消えてしまっており、その姿を目撃しなければ、バリアーが作動するまで、ブラックシャークの存在に気づくことは難しいだろう。
もちろん、だからこそ、周磊の五人は、青眸島の本営に近い海域を、全速力で疾走したのである。
やがて二十分余りが過ぎた。
青眸島の南西の海岸、なんの変哲もなさそうな海の上に、いま一艘の海上の鉄の巨獣がとまっていた。
「ブラックシャーク」の甲板で、五人の視線がそろって前方を見つめてい
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